諏訪バーチャル工業団地(Suwa Virtual Industrial Park)

HOMES-VIPの理念S-VIPの経緯ドラゴンバレー構想価値づくり発表会メンバー一覧

ドラゴンバレー構想
  産業集積地のメリットを活かした新たな協力関係づくりを目指した活動です。
「ドラゴンバレー構想」とは・・・
doragon map

諏訪湖から太平洋へ流れる「天竜川」の「竜(ドラゴン)」から命名しました。

諏訪湖周辺の産業地域〜伊那〜駒ヶ根〜飯田周辺、さらには中央道沿線の甲府〜東東京(多摩など)の工業集積地と連携し、情報やビジョンを共有する新たな産業集積地域を構築しようという考えです。

お互いに1〜2時間程で行き来できる地の利を活かし、新しいビジネス展開を模索します。

2001年1月20日 「ドラゴンバレー」設立会合
 

会合風景(株)ニオムネットスマートネットワーク岡谷市次世代経営者研究会NEXT(財)飯伊地域地場産業振興センターインダストリーネットワーク(株)インダストリーウェブ研究会、・・・約40名以上が参加し、それぞれのビジネスモデル交換会として、ビジョンを発表しあいました。


インダストリーウェブ研究会

(有)ケルビム代表 堀内氏

「呼びかけ人挨拶」

”ドラゴンバレーの組織化の呼びかけ”

<天竜川流域自立発展型ネットワーク活用運動>=通称”ドラゴンバレー運動”は、天竜川流域を核としながらも、インターネットという武器を使って、広い視野で多様性に富んだ、信頼性の高いコミュニケーション・コミュニティを作り上げようという運動です。
このドラゴンバレー運動を、皆様のご協力の下、共に育て、新世紀の新しいモノづくりの形態をここから生み出し、より強固な信頼性のある、品質の高いブランドを作りあげていきましょう!


(株)ニオムネットニオム

(株)ソーデナガノ 早出氏

ニオムの代表としてご挨拶いただきました。
設立したばかりのネットビジネス新会社「(株)ニオムネット」のご紹介と、これからも地域間で連携し、協力しながらやっていきましょう、とのお言葉をいただきました。


(株)ニオムネット・ニオム

(有)日拓精工 荒井氏

ニオムネットの4つの事業の概要をご説明いただきました。


(株)ニオムネット・ニオム

(株)平出精密 平出氏

ニオムネットの事業の柱である「技術評価システム」の紹介・説明をしていただきました。
継承されるべき技術が継承されるための、技術の評価をしていこうという事業です。


(株)ニオムネット・ニオム

(株)ニオムネット役員  花岡氏

ニオムネットの「技術評価システム」を支える3つの事業のうちのひとつ、旅行を扱う「アコモデーション事業」についてのご説明。
ただ通り過ぎるだけの旅行ではなく、その地域に滞在し、人々と交流していこうという、新しいタイプの旅行の提案です。


(株)ニオムネット・ニオム

(有)日拓精工 荒井氏

ニオムネットの他の2つの事業「デュプリケーション事業」「コントリビューション事業」についてのご説明。
マイCDとして思い出を安価に作っていくデュプリケーション事業と、地域の人々にパソコンを開放し、使っていただこうという無償のパソコン普及活動:コントリビューション事業です。
また、この4つの事業にとらわれず、絶えず新しいアイデアを受け入れる体制がニオムネットには整っているので、みなさんで協力してやっていきましょう。との説明をいただきました。


(株)ニオムネット・ニオム

小野ゴム(株) 小野氏

海外とコンタクトのある企業が集まっていることで注目され続けている”ニオムグループ”のご説明。
平成4年から続いている東南アジアでの展示会の模様や、二オムグループの総合的な技術力のアピールをしていただきました。


インダストリーネットワーク(株)・インダストリーウェブ研究会

インダストリーネットワーク(株) 大橋氏

2000年4月設立のインダストリーネットワーク(株)の説明と、会社設立に至る、諏訪湖電走会〜インダストリーウェブ研究会〜諏訪バーチャル工業団地までの経緯を説明いたしました。


NEXT

NEXT代表・(株)カシワ 上原氏

若手の異業種交流グループ”NEXT(岡谷市次世代経営者研究会)”の主な活動の紹介をしていただきました。
岡谷の素晴らしい先輩方と横の連携を強くし、海外との連携も含めて岡谷をみなさんと一緒に作り上げていきたいとの発表をしていただきました。


(財)飯伊地域地場産業振興センター

主事 三村氏

産業振興センターと、平成8年に立ち上げた”飯田振興マスタークラブ”の紹介。マスタークラブの3つの柱「ネットワーク化」「人材」「プラットフォーム」など。企業の皆様と連携してこれからも行政の立場からバックアップしていくとのお話をされました。


スマートネットワーク

スマートネットワーク副会長・(株)丸眞製作所  三ツ井氏

研究技術屋の個人ネットワークであるスマートネットワークの経緯・活動の紹介。技術力はもちろん、人との繋がりが重要。オープン・マインドの精神を持つスマートネットワークとも連携して、地域や日本の産業を発展させていきましょうとのお話をいただきました。


インダストリーネットワーク(株)・インダストリーウェブ研究会

インダストリーネットワーク(株) 大橋氏

”ドラゴンバレー構想について”

本日の集まりで、基本的な問題意識が明確になった。これからドラゴンバレー地域で、連携を強め、産業の活性化に向けて活動していきましょう。

産業活性化のために必要な4つ:
(1)情報インフラ・・・LCVの高速回線、交通網も含めて。
(2)コンテンツ・・・個々の企業それぞれが情報のかたまり。
(3)場、コミュニティ、仕組み・・・それらが結びつく”場”がまだない。
(4)ビジョン、ベクトル、文脈 ・・・コンテンツをどう並べて、それに持たせる方向性が大事。
情報インフラとコンテンツは揃いつつあるが、それらを使ったプラットフォームは遅れている。

今後は
仕組みづくり:→2つの産業プラットフォームの提案をしていく。
ビジョンづくり:→常に意識的に問いかけをしていく。
を重点的にやっていきましょう。仕組みとビジョンは相互の関係が大事。

諏訪地域や日本の産業活性化のために、ビジョンの刷り合せをし、みなさんで語り合っていきましょう。岡谷のP2001の副題〜Visionary Network〜のビジョンのように、ただコンテンツの集まったネットワークではなく、お互いのビジョンを共有できるネットワーク社会がこれからは大事なのでは。

今後もみなさんで力を合わせて、ドラゴンバレー活動をしていきましょう!


2001年2月16日 「e-ものづくり@岡谷2001」にて、パネルディスカッション開催
 

岡谷市で開催された「e-ものづくり@岡谷2001」に於いて、「中央道沿線産業地域ネットワークの将来を熱く語る」と題し、パネルディスカッションが開催されました。
進行役に、岡谷地域との関連で、 産業・企業問題研究の第一人者である一橋大学 関 満博 教授を迎え、 中央道沿線産業地域の元気企業が、産業地域ネットワークの将来について熱い議論を交わしました。

「ドラゴンバレー構想」の目指すこと
 

ネットワークビジネスや地域産業や工業の活性化を目的とした新しい形の事業が諏訪地域にも立ち上がってきています。 また、ほかにも様々な事業やベンチャーなどのビジネスが立ち上がろうとしていますし、 企業のなかでも新たな技術開発や製品開発を進めているところも出てきています。

諏訪岡谷地域だけでなく、新たな時代にむけた 「新産業集積地域の仕組みつくり」が必要だと考えています。

以前より「ドラゴンバレー」という名称で、緩やかでありながら地域の産業のビジョンを皆で共有できるような「組織」=日本独自の産業活性化のシナリオを考えて実行していく必要があると考えています。

通産省関東通産局では中央道沿線バイタライゼーション計画というものを持っていますし、我々はそれもふくめ天竜川沿いの産業集積をまとめていく 「ドラゴンバレー」を構築していく必要があるのではないかと思います。

これからは情報技術を利用することによって素早く、確実に遠隔地の企業間、個人間での情報交流や交換や知識の構築ができていくと思いますし、同時に交通網の発展によって 1〜2時間でフェイスtoフェイスの濃密な情報交換もできる、、
こういう「地の利」をうまく利用していくことを私たちは考えていく必要があると思います。

各地域には培われた高い技術力と社会のインフラや、立派なものづくりのコンテンツは既に整っています。あとは 「ビジョン」と「仕組み」を作りあげながら 「ドラゴンバレー」を我々を含む地域の人々によって構築していくことだと思います。

地域や企業や個人や家庭や社会の様々な仕組みや、それぞれの「ビジョン」が語られること、それを進めていくそれぞれの仕組み作りが進んでいくこと、、 誰かにつくってもらうのではなく教えてもらうのでもなく、自分たちで始め、自分たちで語ること、作ること、がこれから必要になっていくと思います。

「ドラゴンバレー」は売っているわけでも、どこかから持ってくるわけでもありません。

外(箱もののような)なる「ドラゴンバレー」ではなく内なる「ドラゴンバレー」を自分たちでつくっていくこと、、 がこれから始ると考えています。


マスコミに紹介された記事を一部掲載いたします。
2000年
日経メカニカル--2000年2月号】 →詳細
 

ゆくゆくは、地域の横のつながりも深めていけたら、と考えています。例えば、飯田や伊那なんかにも、中小企業の集積がある。こうした地域と、諏訪地域の企業集積を全部まとめて、「天竜川沿いだから『ドラゴン・ヴァレー』と名づけてみたらどうだろう」「いや、それじゃ香港みたいだから、『フォッサマグナ・ヴァレー』はどうだ」なんて冗談混じりに仲間と話しているところです。

2001年
信濃毎日新聞--2001年1月20日】 →詳細
 

『ドラゴンバレー』構築 南信の25メーカー連携 新ビジネス模索で きょう初会合

新しいビジネス展開を模索する南信地方の中小メーカー25社が20日、岡谷市に集まり、産業集積地のメリットを生かした新たな協力関係づくりを目指した活動をスタートさせる。一帯を天竜川をシンボルとした「ドラゴンバレー」ととらえ、諏訪地方と伊那谷の企業が連携した広域的な地域産業の姿を探る。
「ほぼ同時期にスタートした二社(ニオムネット、インダストリーネットワーク(株) )以外にも、新たなモノづくりのモデルを模索しているグループや企業、個人は多い。それぞれが何を目指し、どんな協力ができるかを話し合い、理念を共有することでビジネスチャンスを広げたい」
互いに1〜2時間ほどで行き来できる地の利を生かし会合を継続的に開催。電子メールなどで情報交換しながら会を組織化することも想定している。

日本経済新聞--2001年2月16日】 →詳細
 

『ドラゴンバレー』形成へ 情報などを共有 地域超えて連携

中央道沿線の諏訪、飯田、甲府(山梨県)、多摩(東京都など)の各地域が連携し、情報やビジョンを共有する産業集積地域「ドラゴンバレー」を形成しようという機運が高まり、きょう16日、各地域の代表が集まって、岡谷市でパネルディスカッションを開く。
バーチャル工業団地のメンバーらの電子メールでの議論などから、中央道で結ばれた各地域がそれぞれの特色を生かしながら連携していく「ドラゴンバレー」構想が生まれた。
「各地域には高い技術やインフラが整っている。共有できるビジョンと、検討と議論ができる『場』があれば、新たなプロジェクトがどんどん生まれてくる可能性を秘めている」

日経WebCOMPANY--2001年4月号】 →詳細
 

2001年1月 「ドラゴンバレー構想」発表

諏訪湖周辺と、飯田市など下伊那に至る一帯を天竜川にちなんで「ドラゴンバレー」と称し、ブランディング化して仕事の領域を拡大することを目指す。

『小さな会社のIT活用法』 関 満博著--2001.5.2刊】 →詳細
 

2001年2月中旬、「e-ものづくり@岡谷」というイベントが長野県岡谷市で開催された。
岡谷では地域の小さな会社の後継者たちが「諏訪バーチャル工業団地」などの取り組みを重ねており、地域産業のIT化に積極的に取り組んでいる。この岡谷の若者たちが中心になり、中央道沿線の主要都市の若者たちに声をかけ、新たな地域間のネットワークを形成していこうというのである。私は「中央道沿線産業ネットワークの将来」と題するパネルディスカッションのコーディネーターをおおせつかったが、沿線の各地が頑張っている若者たちの発言は極めて興味深いものであった。

大橋俊夫氏(岡谷市)「インターネットを通じて新たな工業集積をつくる必要がある。力を結集して『新たな価値』をつくっていく。機は熟してきた。仕組みづくり、ビジョンづくり、その共有化が必要だ。地域の将来像を語っていくべき。われわれが切り開いている」
丹沢寛氏(甲府市)「元は電器店だった。環境問題から電気自動車に取り組む。ネットで岡谷を知り協力関係になった。岡谷は実に反応が良く、感動がある」
堀内ともき氏(岡谷市)「元々、東京の大手デザイン会社にいた。この地域との縁はなかった。展示会で長野のブースは賑やか。誘われて岡谷に定住した。何かが起こりそう。ワクワクする。地域のブランド化が必要では」
河西弘太郎氏(岡谷市)「CATVをやっているが、岡谷は97%の加入率。環境条件は整ってきた。ネットワークはコミュニティを創造するもの」
小池一義氏(飯田市)「飯田のパイだけでは行き詰まる。飯田になければ長野、日本、世界がある。ビジネスは対等であるべき。それぞれの地域にそれなりのネットができている。その上をどうするか。地域同士がまとまることを期待する」
小泉光世氏(岡谷市)「行政の立場から、中央道沿線の地域間連携に関心を抱いている。行政のあり方も検討中」
新川雅之氏(東京多摩地域)「首都圏西部でネットワークをつくっている。コミュニティの創造には求心力が必要。岡谷はリーダーの大橋氏が難しいことをいっても、皆がついていくところが興味深い」
小口裕司氏(岡谷市)「この地域、何かあるとゴソゴソ集まり、ワイワイガヤガヤでフットワークが良い。ポテンシャルが高まり、新しいモノが生まれることを確信している。場をつくっていく『勇気』が必要。その基盤がようやく見えてきた」

わずか2時間ほどのディスカッションであったが、パネラーの方々は、口々に「可能性」と「希望」を語るのであった。
すでに5〜6年の試行錯誤を積み重ねてきた岡谷には、不思議なエネルギーが渦巻き、それを一つの焦点としてさらに新たな地域間ネットワークにまとめ上げようとしている。今回のディスカッションはそうしたことを深く感じさせるものでもあった。
新たな可能性に目覚めた若者たちは、地域に対する「思い」を共有し、果敢に試行錯誤を重ねているのである。何度もいうようにITは目的ではない。私たちの目標とすべきは「私たちが豊かで、希望に満ちた暮らしを可能にしていく」ことにあろう。

飛躍する中小企業都市 −「岡谷モデル」の模索− 関 満博・辻田素子/編 --2001.6.10刊】 →詳細
 

こうした中で、諏訪盆地を中心に、塩尻〜松本周辺、茅野〜富士見周辺、伊那〜駒ヶ根〜飯田周辺にかけての新たな求心力に富んだ技術集積が形成されていくことが期待される。このエリアは機械工業に関する中小企業がおよそ五千といわれ、それらが新たなネットワークを形成していくことは、エリアだけの問題ではなく、より広い範囲での意義を高めていくことになろう。2001年1月には、諏訪湖を源流とする天竜川流域を意識して「ドラゴンバレー」宣言を行うなど、新たなイメージが鮮明化されつつある。そうした求心力に富んだ、新たなネットーワーク型技術集積の形成に向けて、その指導的な位置にある岡谷の工業が一歩踏み込んで行くことが期待される。そして、このような新たな技術集積が形成されるならば、全国の地域産業振興、技術振興を願っている各地域に大きな勇気を与えることにもなろう。

日本経済新聞--2001年7月23日】 →詳細
 

異業種交流も活発で、若手経営者グループが中心になり、諏訪湖岸から天竜川流域の伊那谷にかけて企業ネットワークを構築する「ドラゴンバレー構想」も動きだした。





HOMES-VIPの理念S-VIPの経緯ドラゴンバレー構想価値づくり発表会メンバー一覧

SUWA VIRTUAL INDUSTRIAL PARK