インターネット受注研究会議事録(第11回) 

8月6日 岡谷市役所

出席者:大木、小島、小口、大橋、岩田

オブザーバー:堀内さん(諏訪に引っ越してきたばかりの工業デザイナー)
       秦さん(美謄堂印刷 常務)


◆報告事項

・S社にインターネット経由で仕事の引き合いがあったようだ。

・D社が(インターネットではない)通常ルートで受けた某油圧機器メーカーの
 仕事の情報を諏訪バーチャル工業団地のメーリングリストに流した。

・同じくD社がインターネットで調べて問い合わせのあった某半導体メーカーの
 仕事の情報を諏訪バーチャル工業団地のメーリングリストに流した。


こうした情報を受けて、議論が盛りあがった。

・今後もそういう情報がどんどんと流れるようになるといい。
 
・今のところインターネット経由の情報は、他で断られたような難しい仕事が
 多いのではないか? いつものルートで解決できる仕事ならば、わざわざ
 インターネットで流さないのが現状だろう。

・ただ「仕事を下さい」と言ってるだけでは、なかなか適当な仕事は来ないのでは?
 自社のホームページに載せる情報はどんなものがいいのだろうか?

・インターネット上に載せる情報としては、その会社のキャパとしての
 「納期や数量」といった情報も必要になってくる。

・業種や規模によって、「核になれる企業」と「核になれない企業」に分かれてしまう。

・たとえば機械設計者は、自分の設計した部品がどこの企業で加工されるのかは
 気にするが、加工後にどこでメッキされるのかはあまり意識しない。
 ものを作る流れの中で、あまり意識されない工程というものは確かに存在する。

・「あそこに頼めば付帯する工程もなんとかしてくれる」というのが大きい。
 外から見れば、諏訪地域そのものが、ひとつの工業団地に見えているだろうから、
 全体としてのパワーが必要だ。特質のある企業だけではうまくいかないだろう・

・逆に特質が無くても、「強み」のある企業があれば成り立つはずだ。

・インターネット受発注の姿については、この場で何度も議論を重ねてきたが、
 まだまだよくわからない部分が多い。
 このメンバーがよくわからないものを他の人に呼びかけても、
 はたしてわかってもらえるのだろうか?

・わかってもらうためには、呼びかけだけでなく、「仕掛け」が必要になる。



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◆今回の議題

前段の議論を引き継ぐ形で、本題に入った。
                                                                     
今回の議題は、

「諏訪バーチャル工業団地拡大のための、企業への呼びかけ文の検討」

である。

まず呼びかけ文(案)を一読した後、内容の検討に入った



・「諏訪バーチャル工業団地」という名称はこれでいいのか?
 文章中の「一定の成果を上げている」とは、具体的に何を指しているのか?
 メリットについては書いてあるが、デメリットについてはどうするのか?

・「諏訪バーチャル工業団地」が「なんのために」「なにをやるのか」が明確になっていない。

・「諏訪バーチャル工業団地」のイメージが各自のなかで固まっていないのでは?

・われわれが理想とする部分と、この文で呼びかける内容を切り分けたほうがよい。
 この案では、それらがごっちゃになっていおり、余計にわかりづらい。

・最低限必要なものや、明らかに役に立つ部分をまず訴えるのが必要。
 その上で、将来的な「プラスアルファ」の部分を売り文句として加えるのがよい。

・基本になる部分というと、メーリングリストあたりだろう。

・とりあえず「電子メール環境にある」ことは最低条件だよね。

・電子メールをうまく使えるようになると、企業同士の横のつながりが生まれる。

・つまり、まず「コミュニティ」を作るというのがベースになるのだろう。

・環境という部分では「インフラ構築」の必要性は当然あるだろう。

・現状では、電子メールはおろかパソコンすら導入していない企業も多いのだから、
 段階的にメンバーを増やしていくのがいいだろう。
 すでにメールを活用している2〜3の異業種交流会を呼んで
 プレゼンテーションをやってみよう。

・話のわかっている(電子メールを活用している)企業をメンバーにしてから、
 それ以外の企業にも呼びかけていこう。

・そのためには、「見せ方」や「興味の引き方」が重要になる。

・とりあえず小さなまとまりでまわしていこう。


・具体的に何からはじめていくのか?

・メーリングリストを活用して種種雑多な情報を絶え間なく流すのがよい。
 その中から、各自が自分に必要な情報を選べばいい。

・電子メールを始めても、メールがたいして来ないことが多い。
 メールがどんどん届けば、外部とのつながりを確認できる。
 それがコミュニティというものだ。


こうした議論を踏まえて、呼びかけ文の再検討を行なうことになった。
また、具体的な「仕掛け」についても、今後の検討課題とする。



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