1997年9月12日 岡谷市役所
出席者:
大木(テクノクリエイティブズ顧問)、松本(松本電気工事)、
宮坂(総合印刷)、浜(岡谷市役所)、杉本(岡谷市役所)、
金原(岡谷市役所)、小林(諏訪工材)、
藤森(次世代経営者研究会 NEXT)、鳥山(ハイコープ)、
河西(アーネスト技工)、宮沢(信和工作)、荒井(日拓精工)
インダストリーウェブメンバー:大橋、小島、小口、堀内、松井、岩田
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1.ごあいさつ (インダストリーウェブ 大橋俊夫)
2.自己紹介
3.ものづくりをめぐる情報技術の状況とインダストリーウェブの活動報告
4.諏訪バーチャル工業団地設立の提案
5.質疑応答
・とりあえず無料で始めるということだが、いずれ限界が来るのではないか?
->まったくのボランティアではたいへんなので、必要経費の徴収は考えるべきだ。
・仕事でPCを導入しようとしてインターネットで情報を探したが、
まだまだ情報の量も質も不足している。
しかし、無料なので文句を言うわけにはいかない。
やはり、よいものを提供するためには費用が必要になると思う。
->たとえお金がかかっても、みんなで作って維持していくのがよいのでは?
->非営利の部分で必要経費を集めてもよいのでは?
・共同受注なども目指していくのか?
->外部からの受注情報を会員で共有していけば、共同受注にもつながっていく。
->全国には、最初から共同受注を目指している団体もあるが、それだけでは
なかなかうまくいっていないのが実状だ。大切なのは、まとまりの中での
「情報の流れ」を作ってやることであり、そこからいろいろな可能性が
広がっていくのだろう。
・個人の立場でも参加できるのか?
->基本的には企業としての参加であると考えている。
・NIOMでは年6回共同展示会を行なっているが、共同受注に至った例はない。
しかし、現在各企業がやっている仕事の7割はそうした展示会から
つながっていると考えられる。
やるからには何か仕掛けが必要だが、それだけでは機能しない。
「魂」を入れてやらないといけない。
->会員になるにあたって、とりあえずPCとメールアドレスを用意しても、
それだけでは何も生まれない。
自分から情報発信をして、その答えが必ず返ってくるとう状況をつくりたい。
->諏訪バーチャル工業団地が、いろいろな意味での起爆剤になると期待している。
・諏訪バーチャル工業団地のホームページは、会員企業のホームページへ
リンクを張るだけなのか?
->諏訪バーチャル工業団地のホームページには、内部・外部向けとも
さまざまな情報を載せていきたいが、「情報の見せかた」という点で
ひと工夫必要であると考えている、
->同時に、ホームページでの情報発信のありかたについても研究していき、
会員企業のホームページへの提案や、改造を行ないたいと考えている。
諏訪バーチャル工業団地の会員企業のホームページは一味も二味も違う、
と評価されるようにしたい。
->情報発信をするためには、「自分の企業の強みや特質は何か?」を
見つけなくてはならない。そのためには、同じ諏訪地方にある同業他社の
状況や特質を知ることが必要であり、そうした意味で情報交換の場としての
「コミュニティ」を作っていくことが最も重要なことである。
・市役所には、発注情報も含めてさまざまな情報が入ってくるのだが、
現状では、それらの情報をうまく流す仕組みがない。
もしここで、情報のネットワークが作られるのであれば、積極的に情報を
流してみたいと考えている。
岡谷市では、地域ネットワークのためにサーバーを準備中であるが、
なかなか手がつかないのが実状だ。そちらの動きとも連動して
諏訪バーチャル工業団地が機能していくとよいと思う。
従来は、岡谷市に入ってきた情報は岡谷市民にしか提供しなかったが、
せっかくのよい情報が活用されないことも多いので、最近では他の市町村と
情報交換をしていくように改めている。
->岡谷、諏訪、下諏訪・・・などと行政区が別れていても、他の地域からは
「諏訪地方」というひとつの地域として見られているのだから、
そうした意味での「諏訪バーチャル工業団地」を作っていきたい。
各行政との関わりかたも考えていく必要があるだろう。
質疑終了
全体の総意として諏訪バーチャル工業団地の設立に向けてアクションを
取ることが確認された。各団体にはこれを各会員へと持ち帰ってもらい、
10月の中旬には30社あまりを迎えて実質的な立ち上げを行なう。